色とエコ、UD と三属性の宝飾
一般に、色は、デザインや視覚芸術上の重要な要素であり、或る「様式」「作風」「文化」の特徴の一つに、特定の色の使用、特定の色の組み合わせ、色と結び付いた意味などが含まれている場合も多い。
環境問題には、生存環境や公害問題を対象にする地域環境問題と広域環境や未来環境を対象にする地球環境問題とがあるが、環境デザインにおける「環境」とは、衛生工学や公害などだけでとらえる環境などだけではなく、浅田孝が示したような空間や場面など非常に広範な意味を含有する言葉であるが、生態に配慮したデザイン・エコロジカルな生き方・設計という意味行為の、エコ・デザイン、エコロジカルデザインで示されるエコロジカルな意味の環境は生態環境であり、基本的に異なるが、それらも日本語で表すと環境デザインとなり、結果、環境デザインという名称は、それらのデザインも含有される。それはバックミンスター・フラーのいう宇宙船地球号としてのわれわれの環境が持続的な発展をまた建設的な企画とその実践をめざす作業を意味する。デザイン行為である開発や生産と地球環境の保全とを両立させるために持続的な発展を考えてゆかねばならない。このため、環境デザインは、立体構成や三次元空間のものから、文化活動も視野に収めた領域を占める。
ノースカロライナ州立大学のユニバーサルデザインセンター所長であったロナルド・メイス(1941-1998)が1985年に正式にペーパーで提唱した、バリアフリー概念の発展形。「できるだけ多くの人が利用可能であるようなデザインにすること」が基本コンセプトである。デザイン対象を障害者に限定していない点が一般に言われる「バリアフリー」とは異なる。
色の見えは光源や物体によって変化するが、色味とその濃淡(鮮やかさ)や明暗を具えている点で共通する。これは、色相、彩度、明度と呼ばれる。色相、彩度、明度、合わせて色の三属性と呼ぶ。白や灰色、黒のグレースケールは、明度で区別され、色相を含まず彩度が0である。このような色を無彩色と呼ぶ。グレースケール以外の色は三属性すべてを持つ有彩色である。しかしながら実際には、白や黒、グレーであってもふつう幾らかの彩度を示すので、いわゆる白や黒、グレーを色の三属性を一つしか持たない色とするのは不適切である。
自然を主要な着想源としたアール・ヌーヴォーは宝飾芸術にも新たな命を吹き込んだ。この革新は琺瑯細工やオパールやその他の半貴石のような新しい素材での職人芸によって成し遂げられた。日本美術への関心の広がりや各種の金属加工技術への高まる情熱が新しい芸術的なアプローチや装飾の主題に大きな役割を演じた。18・19世紀には、宝飾は貴石、特にダイヤモンドに集中していた。宝飾工の主要な関心は宝石を輝かせるために取り付ける枠を作ることにあった。アール・ヌーヴォーの到来により、芸術的なデザインの概念に動機付けられ、嵌め込まれる宝石にはもはや装身具の中核的な重要性を置かない新しいタイプの宝飾が日の目を見た。パリとブリュッセルの宝飾工たちがこの急変の主導者となり、彼らの吹き込んだ新しい息吹はアール・ヌーヴォー様式の高い評判となって現れた。宝飾芸術は根源的な変容を経験し、その中心となったのは宝飾工でありガラス職人であったルネ・ラリックであったというのが現代フランスの批評家たちの一致した見解である。ラリックはその作品において、日本美術の意匠に着想を得て蜻蛉や草といったあまり慣習的でなかった要素を取り入れることでレパートリーを増し自然をさらに輝かせた。宝飾工たちはこの新しい様式を伝統に組み入れ、ルネサンスの、特に七宝と彫刻を解こした装身具から着想を汲み他と一線を画そうと望んだ。七宝を施した作品の多くにおいて宝石は主役の座を譲り、ダイヤモンドも造形したガラス・象牙・角といったそれまであまり一般的でなかった素材と組み合わせての副次的な役割に格下げされた。宝飾工という職業の認識も変化し、その作品性のためもはや職人ではなく芸術家であると考えられるようになった。