UD と環境、CGIと2Dのレイアウト

ノースカロライナ州立大学のユニバーサルデザインセンター所長であったロナルド・メイス(1941-1998)が1985年に正式にペーパーで提唱した、バリアフリー概念の発展形。「できるだけ多くの人が利用可能であるようなデザインにすること」が基本コンセプトである。デザイン対象を障害者に限定していない点が一般に言われる「バリアフリー」とは異なる。

環境デザインは、人間が作り出した環境と、使用者である人間との関係性に立脚した計画、計画行為と解釈され、人と人を取り巻く自然、人と人の関係が含まれる。その認知には環境によって影響を受けるアフォーダンス(affordance)の概念がある。したがって、高速道路建設や河川整備など社会資本整備そのものなどについては、環境デザインという名称は用いられない。官公庁等が文化財跡地や公園緑地等を整備する際の事業名称においては「環境整備」などの名称が、「環境復元」が、国立公園等の整備は「森林保全」「森林保護」など、農業土木分野では「農村環境整備」「農村風景整備」等の名称が用いられ、デザインという語は表出しない。

世界最初のウェブデザイナーはティム・バーナーズ=リーであったと言える。彼はWWWを発明し、1991年に世界初のウェブサイトを立ち上げた。CGIが発明されたことで、WWWは大きな転機を迎える。それまではウェブサイト作成者が発信した情報を閲覧者が受け取るだけであったWWWという世界に、CGIは双方向性のあるコミュニケーションをもたらした。そのことによってウェブデザインもまた大きな転機を迎えた。また、インターネット接続環境の進歩もウェブデザインに大きな影響を与えてきた。ダイヤルアップ接続が一般的だったころには、通信料金を考慮し、画像の使用をも極力控えてデザインがなされた。インタレースGIFやプログレッシブJPEGもナローバンドに対応した画像ファイルフォーマットであった。動画においても比較的サイズの小さいアニメーションGIFが用いられた。しかし、ADSLやFTTHなどのブロードバンドが普及してからは、ファイルサイズを気にすることなく大胆に画像や動画を使用することが可能となった。その結果、ウェブデザインの幅は更に広がった。Flashをはじめとするリッチクライアントの登場により、リッチで高機能なウェブデザインも増えてきている。

2DCGは、コンピュータの内部表現として、写真修整や画材表現に適したラスタ形式と、ロゴデザイン、設計・製図や地図などに適したベクタ形式に分かれる。DTPなど実際のアプリケーションにおいては、これらの表現形式は混在しているケースが多い。かつて1980〜1990年代「ラスターグラフィックス」(=画像)、「ベクターグラフィックス」(=図形)という区分が存在したが、こんにち内部表現がベクタ形式であっても、利用者が目にするのはラスタライズされた結果であることがほとんどなので、このような区分方法が用いられることは少なくなっている。

ウェブページは、ユーザのブラウザのウィンドウによりデザイン領域を制限されている。その中でどのようにレイアウトするかがひとつの課題である。多くのデザイナーは、ウェブページ全体を固定幅のテーブルで包むことでこの問題を解決している。これによりデザイナーはブラウザのウィンドウサイズに左右されず、イメージ通りの表示結果を得ることができる。例えば、Yahoo! JAPANのトップページは幅710pxのテーブルの中でレイアウトされている(2006年5月現在[1])。これは最低横800px×縦600pxのディスプレイで最適に表示されるようになっている。しかし、レイアウト幅を固定することは、ユーザの選択を無視することにもなる。そこで、幅を固定しないレイアウトを用いることもある。固定しない場合、ウェブページのサイズはブラウザのウィンドウサイズに合わせて自動的に整えられる。例えば、ウィキペディアのこのページはその手法がとられている(2006年5月現在)。デザイナーがどのレイアウトを使用すべきかは、文字の量や画像の多寡にもよるが、アクセスするユーザの利便性を考えて決めるべきである。

http://k1g.ifdef.jp/andromeda/5.html